オートデスクの皆さまがレーザー加工体験!
123Dシリーズを中心にメイカームーブメントにも大きな影響を与えているオートデスクの皆さまが、FabLab Shibuyaのレーザー加工機を使ってFab体験をされました!
ことの発端は昨年11月に開催されたMaker Faire Tokyo 2013中に行なわれた「展開図武道会~この椅子いいっすね!」にて、同社に勤める関屋多門さんが発表した「Bowl Chair」が第1位に選ばれたことに始まります。実はこちらの「Bowl Chair」は、FabLab Shibuyaのオープンラボで関屋さん自身がレーザー加工機を使って制作されました。
Bowl Chairのinstructablesサイトはこちら
f.laboが主催する「展開図武道会」は、まだ2回目にも関わらずメイカーズ界隈では有名なイベントです。そこで優勝した関屋さんはAutodeskでも一躍有名人となり、今度は有志を募って実際に自分たちで「モノ」を作ってみよう、となりました。
集まった9名の参加者の皆さんは、それぞれ自ら作りたいものをデザインし、試行錯誤しながら制作されました。実用性を意識した製作物が多く、なかには自社製品である123Dを駆使して立体的な作品に仕上げる参加者さんもいました。また、レーザー加工特有の焦げを落とすために切り口をヤスリで削ったり、3Dプリントされた筐体やLittleBitsなどの電子回路と組み合わせたりといった工夫も多く見られました。
f.laboからリリースされた「RoundBoxTool」を使ってペンケースを制作した塩澤さん。塩澤さんは他にもLittleBits Synth Kitと組み合わせたギター型シンセや、オートデスクのロゴをモチーフにしたスツールも制作されました。
彫刻加工したアクリル表札にLEDをつけて文字を浮かび上がらせた藤村さん。この後筐体を3Dプリンタで出力するあたりにCADソフトメーカーらしさを発揮されていました。
自室のプリンター置き場に困っていたので、棚を延長する形でプリンター台を制作した松井さん。
子どもの写真と、子どもが描いた数字を彫刻して時計を制作した清水さん。清水さんは他にも123Dを使ってランプシェードを制作し、板を斜めに組み上げる実験的なデザインは印象的でした。
こちらも123Dを使ってゴミ箱をデザインされた渡辺さん。
女性らしいデザインのコースターを、様々な素材で制作された星野さん。
最後はAutodesk社内で成果物の発表会。こちらにはFabLab Shibuyaを代表して井上がお邪魔させて頂きました。初めてレーザー加工機を触った人がほとんどの中、全員が完成までこぎつけるあたりはセンスの良さを感じました。ものづくりを楽しみ、途中でつまづいても工夫して仕上げるところに本気の姿勢を感じることができたのが何より嬉しかったです。
道具は少し使い慣れてきたころに、「次はああしたい」「次はこうしてみよう」とアイデアが湧いてきます。ものづくりの一番楽しいタイミングですね。つくりたいものができたら、またいつでもお越し下さい!
今回参加された皆さまの作品は、instructablesという「ものづくりレシピサイト」で詳しく紹介されています。クリエイティブコモンズライセンスにて製作に必要なデータも公開されていますし、レシピをヒントにしながらオリジナルを作ることもできます。
今回制作された品々のinstructablesサイト
・片持ち棚 by mjun1
・レーザーカットでつくるコースター by rHoshino
・A Stool by yshiozawa
・インターロック形式のゴミ箱 by watanay
・Xmas LEDライト飾り by john1jin
・家族愛たっぷりの時計 by john1jin
・行燈 – paper-enclosed lantern – by shimizg