FAB10@バルセロナにいってきました
こんにちは!すえどみです。
スペイン・バルセロナで行われたFAB10へいってきました!
https://www.fab10.org/en
世界中のfablabからものづくりを愛する人たちが集まる会議です。会議といってもワークショップがあったり、スピーチが行なわれたり、トークセッションで盛り上がったりなど、刺激がいっぱいな集まりでした。
そんなFAB10のざっくりな一週間の流れはこんな感じ。
もう毎日インプットだらけの日々でした。
こちら、FAB10のアプリです。
細かいスケジュールや地図、開催地などが載っているので、興味がある方はぜひ!
https://itunes.apple.com/jp/app/fab10/id894339743?mt=8
そして、FAB10の全体の雰囲気をお伝えするのに映像にまとめました。駆け足ですが、まずこちらをどうぞ御覧ください!
初日のレセプションはレジレストレーションをするだけでしたが、
次の日から3日間「Fab lab daily meeting」がありました。
午前中はファブラボについてのお話。新しく出来上がったファブラボの紹介、現在行なわれてるプロジェクトのスピーチ、ファブラバー達のいろんなアイデアや考えを聞く時間でした。
そして午後はワークショップやトークセッション!
fablab鎌倉さんが主催した「あかべこワークションプ」と「寄せ木細工のワークショップ」は大反響でした!日本の伝統に興味を持ってくださる方が多く、改めて日本の魅力は世界に通じるものだなと感じました。
3dプリントされたあかべこに和紙を貼り付け、乾燥させた後に中身を取り出す。すると和紙のあかべこが完成!
レーザーでカットされた木材と漆シートを組み合わせてつくる寄せ木のブローチ。
こちらはフェルトをつくるワークショップ。羊の毛をぷちぷちの上に並べ、石鹸水をかけた後に絞り、最後に水をかけ再び絞るとフェルトの出来上がり。出来上がりのフェルトや、羊の毛からニットなど洋服をつくったりするそうです。
午前のスピーチが行なわれている裏では、FAB KIDSが開かれていました。スペインの学校に通う学生たちがデジタルマシーンやarduinoを使ったり、実践的なものづくりをしていました。
FAB10はいくつかの会場があり、メイン会場の次に大きな「IAAC」というスペインの建築大学の生徒が使っているスペース。ショップボットやロボットアームなど大きな機材がそろってました。ここでワークショップが行なわれたりもしたので、実際に機械が動いてる様子をみたり、生徒が作品を作ったりもしていました。
山の上にある「Green Fablab」!もうほとんとハイキングです!一時間くらい山道を歩くとバルセロナが見渡せる頂上へたどり着きます。そこには古くにたてられた家があり、中には3Dプリンターやショップボットなどもそろった作業スペースがあったり、この場所だからこそできるものづくりをしていました。
Fablabのアジアメンバーが集結し、約50人の方達が集まりました!こういう交流の場はものづくりをする人たちにとって大事だと思います。アジアにあるfablabを繋げてコミュニティーをつくっていこうというネットワーク「FAN」も今年の5月に第1回目のカンファレンスがフィリピンのボホールで行われました。(Fablab Asian Netwrok)
土日には、「Fab Festival」が開催され、一般の方達の出展や来場もありました。多くのファブラバーが集い、デモストレーションやワークショップが開かれ賑やかでした。
「Fab Award 2014」の最優秀賞が発表されました!この場での発表だったので、優勝したアフリカの方は「まさか1位をとれるなんて」と感動されていました。ちなみに日本の方が2位をとられていました!
「Fab Academy」の卒業式が行われました。今年もたくさんの方が卒業され、おめでとう!という声が飛び交い、FAB10が終了しました。
ファブアカデミーとは、ネット上で授業を受け、毎週ファブリケーションを行っていくというものなので、自分のスキルはぐんとあがります。興味がある方はぜひチェックしてみてください!
FAB10の最終日の夕方にはビーチでお酒を飲みながらのパーティーがありました。踊ったりおしゃべりをしたり、波打ち際を歩いたり。この時には、FAB10を通して仲良くなった人たちが、国関係なく話をしているのは共通するものを持っているからこそ距離を近づけるものがあるのだなと感じました。
今まで私は大学で作品をつくるためにレーザー加工機などを使うことがほとんどだったのですが、このFAB10で感じたのは、未来を見てものづくりをしているのだなということでした。発展途上国で職をつくるためにレーザーでお土産をつくったり、植物や動物など自然から素材を集め、布などにして加工しやすいようデジタル機械を使ったり、3Dプリンターを使用して医療関係の部品をつくったり、Shopbotで大きな木材を切り出し家を建てたりなど、時間と経験を必要とするものづくりをされている方がたくさんいました。
多くの可能性を感じ、たくさんの刺激を受けるFAB10でした。ものづくりが好きなんだ!という人たちが集まると、すごいことができるんだなとひしひしと感じました。Fablabの世界は面白い!
[報告] 第10回世界ファブラボ会議 (FAB10) | FabLab Japan | 2014.10.26 14:01
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