【Day5】旅を終えて


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こんにちは、FabLabShibuyaの井上です。
短い滞在でしたが、TEDxDiliの登壇を軸とした全旅程が終わりました。海外経験は人並み以上にある方だと思いますが、東ティモールのように16年前に独立したばかりの途上国は初めてだったりします。当時ニュース越しに伝わってきた紛争や、渡航経験のある友人から伝え聞く様子程度のイメージしかないままの渡航でした。蓋を開ければ、危険を感じることもなく、会う人皆がフレンドリーで、とても居心地の良いところでした。

もちろん、何も問題がないわけではない。
夕食を共にしたTEDxスタッフの中には、地元のギャングに殺されそうになった時の話を聞かされたり(そうしたギャングのほとんどは無職の若者)。昨日の夕方に降ったスコールによって所々冠水し、不衛生な水たまりの中で裸足ではしゃぐ子供達を大勢見たり。街中に公共のゴミ箱がほとんどないのでポイ捨てが多く、結果そのゴミが排水管を詰まらせていたり。短い滞在の間、こうも快適に過ごせたのは、招いてくれたGabrielaさんをはじめ多くの人のサポートがあればこそでした。

空港に着いてホテルへ向かう道中に見かけた学生さん
海で遊ぶ子供達
すれ違うホテルのスタッフさん
電気パーツ屋のおっちゃん

話してない人、挨拶程度の人、よく話した人と様々ですが、自然な笑顔がとても多いと感じました。それこそ、東京とは比べられないくらいに。ありきたりですが、「豊かさ」とは何か改めて考えさせられます。現地の人が羨むような道具や技術を持ってきても、否応なく感じてしまう眩しい「何か」。極論、「豊かさ」はモノではなく人に宿るものなんでしょう。

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一方で、彼らには僕が持ち込んだ道具や技術、知識や経験がことさら眩しく見えたようです。未知のものに対する好奇心が強く、いい意味でとても貪欲に人の話を聞いてくれる。正直、日本では経験したことのない食いつき方。身の回りに溢れる様々な問題を、何かしら解決できるかもしれない。そんな期待を込めて、頭をフル回転させながら質問してくる。そんなモチベーションで来られたら、こっちも知ってること全開でトリガーハッピーですよ。

もう一つ、現地のJICAの方とお話ししてて、

「日本人って言うと皆親切にしてくれる」

という言葉。
東ティモールに限ったことではないでしょうが、先達が築いた良き「日本人」のイメージ。これも一つの繋いでいくべき「豊かさ」なのだと思います。

正直なところ、個人的には「途上国支援」という活動にあまり興味がありませんでした。渡航を終えた今も、そこのところは大して変わっていないと思います。ただ、今回知り合ったような人たちと共に、自分たちも充足するような活動を通じて、結果としてそれが支援になるならそれでいい。
目的ではなく、あくまで結果として。

それについては、とても前向きになれる旅になりました。

(井上)

2016-03-08 | Posted in blog, ReportNo Comments » 

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